店主日誌

2026/05/29 16:05

陽が長くなってきて、

夕飯を食べたあともまだ空は明るい。

 

日頃から運動らしい運動をしない自覚が罪悪感として頭の中にあるので、

妻と食後の散歩に出かけることにした。

「どっち方面に歩く?」

なんとなくの方向だけ決めて、二人で歩き出す。

 

きょうあったことをぽつりぽつりと話しながら、

ふと顔を見上げて「空、ひろいなぁ」とつぶやく。

 

そういえば、

私が埼玉に越してきたときも「空、ひろいなぁ」とまず思ったものだった。

 

妻の運転でドライブをするたび、

まだ馴染みのない関東平野のだだっぴろさに

それまで暮らしてきたまちで見る空よりも抜けがよくて気持ちがいいなぁ

と感じたのが懐かしい。

 

今暮らしているまちも、こうして空がひろく見える場所がそばにある。

建物が少ないとか、何もないと感じる人もいるかもしれない。

でも、他には代えられない空があるじゃんね、とも思う。

 

空はどこかの所有物でもないし、逆にいえば世界の共有物なので

おらがまちの空の面積は!と定義できるものではないけれど、

まちの魅力として大々的には謳えない財産を、私は贅沢に感じてしまう。

 

何かしらの効能があるような気がする空を身体に浴びながら

その日は5000歩ほど歩き、夜にアイスを食べ、

和らいだ罪悪感をしっかりとリセットして眠るのだった。