店主日誌
2026/04/17 11:45
自宅の食器棚には、
二人暮らしには充分すぎる程のうつわ達が並んでいる。
うつわ屋をはじめるなんてつゆとも思ってもなかった頃から、
各地のうつわ屋、古道具屋、陶器市やクラフトフェアに足を運んでは
気に入ったうつわを迎え入れてきた。
妻と共に出かけ、
私ズ・チョイスと妻ズ・チョイスのうつわを迎え入れる。
うつわを家で開封する頃は
「自分の選んだうつわが世界で一番かっこいい!」ぐらいに思っているのだけど、
月日を重ね、一緒に暮らしていくうちにとある変化が起こる。
妻の選んだ方のうつわのよさに気付いてくるのだ。
眺めて、さわって、使って、洗っているうちに
「へぇ、これも中々いいじゃん…(正直とてもいい)」となり、
妻よりも私の方が頻度高く、そのうつわを使っていたりする。家庭内泥棒。
自分では選ばなかったであろうものやことにふれ、
その対象を愛でることができるのは、なんて得なことなのだろう。
二人暮らしのおかげさまだ。
たぶん確固たる「私の感性」なんてものはなくて、
ささいなきっかけでうねうね変化し続けていくものなのかもしれない。
変わらず好きなこともあるけど、辿り着く好きもある。
どっちもあっていいなぁと、移り気で都合のよい私は思うのでした。
褻monoでうつわを選んでくださったお客様にも
生活の先でそんな楽しい変化が起こっていたりするのだろうか。
起こっていたらいいなぁ。
