店主日誌

2025/07/31 09:12

こんにちは、褻monoです。

新たなお取り扱い作家さんの紹介をさせてください。

山梨県韮崎市で作陶されている三井亮さんです。
三井亮さんは日月窯の二代目として、
お父様である康生さんとともに制作活動を行っているつくり手さんです。
また陶房の横では、
亮さんと奥様の奈緒美さんがうつわと暮らしのお店「日と月」を営まれており、
お店には様々な作家の作品や、日月窯のうつわ達も並んでいます。


うつわ好きとして以前から「日と月」さんのご投稿を拝見しており、
端々に感じる素敵な雰囲気とセレクトの良さ、
「いつか行ってみたいうつわ屋さん」の一つとして心に留めておりました。
またお取り扱いされている素晴らしい作家さん方の中でも
日月窯さんのうつわに感じる柔らかな色合いにとても惹かれていました。

いざ!と韮崎を初めて訪ねたのが今年の2月。
そこから素敵なご縁を頂きまして、
この度お取り扱いをさせて頂けることとなりました。

山梨と言えば果樹王国。
三井亮さんのうつわは、
地元の農家さんが剪定した果樹の枝を釉薬として使用することで、
独特の色合いを表現しています。

ちょうど我々が日と月さんを訪ねた2月の頃、
枝を燃やして灰にしている様子を見ることができました。

葡萄・すもも・桃・さくらんぼという4つの果樹灰と
亮さんが形づくるデザインが合わさり、一つひとつ紡がれるうつわ。
洗練されたかたちにこそ、よりナチュラルな色味が引き立つ印象があります。

葡萄灰釉
すもも灰釉
桃灰釉
桜桃灰釉
私も日々三井亮さんのうつわを愛用していますが、
果樹がもたらす自然で優しい色合いは
過度な派手さではなく、落ち着いた佇まいとともに
使うだけでどこか穏やかな気持ちを与えてくれる気がします。


日と月さんの店舗、そして日月窯さんが陶房を構える地には、
広々とした棚田、その奥には八ヶ岳と茅ヶ岳を一望できる素晴らしい自然が広がっています。

初めて行った2月の風景

素敵な看板

買付に伺わせて頂いた6月の風景

日と月さん店舗から陶房へと続く道
豊かな自然のふもと、
その土地ならではの恵みを活かした日月窯さんのうつわづくり。
そしてそこで紡がれるうつわの魅力を伝えるお店としての顔。

今まで二度お伺いしましたが、
行くたびに感激してしまう素敵な場所と空間です。
褻monoとしてもこの度の嬉しいお取り扱いに恥じぬよう、
韮崎で感じた空気やエッセンスを少しでもお届けできたらいいな…と思う次第です。

日月窯さんでは予約制の陶芸体験のワークショップも開催していますし、
日と月さんでは素敵なうつわに囲まれながら、和紅茶の喫茶室を利用することもできます。
とても素敵な場所ですので、機会がありましたらぜひ訪ねてみてください。

褻monoでは
8月4日からの実店舗OPEN日から三井亮さんのうつわを店頭に並べます。
オンラインショップでも順次販売したく考えておりますので、
そちらもお楽しみにお待ちください。