店主日誌
2022/07/30 09:44
このお知らせができること、とても嬉しい気持ちです…！
褻monoで新たにお取り扱いさせて頂くつくり手さんが増えました！
愛知県瀬戸市で作陶されている河合さゆみさんです。
河合さんは現在、瀬戸の地で古くより続く窯元で働きながら
個人としても作品づくりを行っているつくり手さんです。
SNS上で河合さんの作品を拝見し、素朴を感じるかたちの中にも
それだけではない温かみある風合いに心惹かれ、お声がけをさせて頂きました。
色々とお話をお聞きする中で、
民藝の精神が息づく窯元でのお仕事のことをお伺いし、
河合さんのうつわに感じる魅力はそこから繋がっていたのだと、妙に納得したのでした。
暮らしに優しく寄り添うような温かみのある風合いと、
日々の使いやすさを考えてつくられた
シンプルな造形が印象的な河合さんのうつわ。
つやっとした愛らしい質感の中には
貫入（釉薬の表面に生まれるひび模様）が浮かび、
その景色に素敵な味わいをもたらしています。
この貫入には、
お茶や珈琲、お料理の水分などの色が染み込んでしまうという性質があります。
目止めと呼ばれる方法で色を入りにくくすることはできますが、
どうしても時間とともに色が変化していくことは避けられません。
ですが逆に言えば、この色の変化もうつわの愉しみのひとつでもあります。
ご愛用頂くうちにどんな風にうつわが育っていくのか
その変化を日々眺めながらご愛用頂きたい作品ばかりです。
お取り扱いに先駆けて店主宅でも愛用させて頂いておりますが、
そちらの子達はもうこんな風に育ってきております…！
ひびに色が入っているのがわかりますか…？
それでは以下に、
今回の入荷品を簡単に紹介させて頂きますね。
まずは平たく安定感のあるかたちが魅力のマグカップ。
お茶を煎れて一息…のじかんにぴったりな湯呑。
箱型と丸型がございます。
小ぶりな飯碗は
手の小さい方でも取り回しがしやすくおすすめです。
幅広く食卓で活躍してくれそうな
表情豊かな小皿たち。
飾る場所を愛らしい空間にしてくれる
ぽってり小さな一輪挿し。
栗皮の灰を混ぜた釉薬や、
藁灰と長石を混ぜた釉薬など、
時々によって釉薬を使い分けることで
多彩な表情が紡がれている河合さんのうつわ。
釉薬の広がりや垂れ方、
窯の中に置く位置によって自然に生まれる個性も
愉しんで頂きたい要素です。
何気ない佇まいで、毎日にしっくりと寄り添ってくれる。
一つ一つのうつわがそんな魅力を讃える、
これからが愉しみなつくり手さんです。
ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
